こんにちは。
止まった時間の中の夢心地な空間が好きです。
上海では次々と新しいものが受け入れられ、古いものは容赦なく壊されていきます。
まるで哀愁や執着を持つことはタブーとされているかのように。
そう、時間軸を短くぶつ切りにしてしまう上海では、
時間を止めて、夢心地で居続けるのは難しいことなのです。
そんな上海でも10年間変わらずに佇んでいる私の好きな空間があります。
ユダヤ人のマーラーが戦前、上海が魔都と呼ばれていた頃に建てた北欧ノルウェースタイルの洋館。
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旧マーラー邸。今はホテルとして使われている。 |
子供が見た夢を再現したと云う逸話が、嘘ではなさそうと微笑ませてくれる。
その夢に見たおとぎの国の城を作った家主はもう居ない。。。
歴史に翻弄され、その後、欲に動いた各国の人が次々と家主となったけれど、
時間が止まったままのような風貌はそのまま。。。
曇りの日、目の前の大通りを走る車の中から、ほんの数秒だけ見るのが好き。
現実と夢心地の時空をぶらっと散歩するように。。。
強い日射しは要らない。雨の日ならもっといい。
夢の世界の建物だから。。。
ゆっくり生きることが許されない時代だからこそ、夢心地が愛おしく感じるのかな?
おおっ、太太のコピーそのものもおとぎ話のようではないか。
返信削除「車の中から、ほんの数秒だけ見るのが好き」も、いいねえ。
匿名さん、コメントありがとうございます。
削除私の方が勝手に旧マーラー邸に憧れて夢心地になっているのですが(苦笑)
上海では稀少な空間です。