2015年4月19日日曜日

ある夜の上海で。

こんにちは。


ある夜の上海。


 goodfellasと云う外灘にあるレストラン。


goodfellasの名はアメリカマフィア映画からの由来。


薄暗い店内は客でいっぱい。顔ぶれも多国籍で服装も言語も様々。
それぞれが店内に強い臭いを発している。

そこにサルバドールダリを思わせるおじいさんコックとチャーミングなイタリア人オーナーの娘が流暢な中国語と英語で接客してくれる。


お酒と料理とおしゃべりの渦巻く空間、ここ、上海は魔都と呼ばれた時代があったことを思い起こさせる。


19世紀の中頃、アヘン戦争後、列強各国の租界が点在し、一攫千金を夢見て上海に入って来た外国人達が蠢いていた。それが上海を魔都にしていた時代。
アヘンの売買で巨万の富を得たヴィクター サスーンはラクダに乗ってやって来て、ロールスロイスに乗って帰って行ったと云われている。

ここでは夜は更けない。何時まで喧噪は続くのだろう。。。
現代の魔都の住人は何を求めてここに居るのだろう。。。
暗い中にも活気がある上海の外灘のここは多国籍レストラン。


外に出ると深夜の街並みになっており、
私、太太は熱気せいか、お酒のせいか、外灘のイルミネーションが


このように見え出したので、タクシーに乗り込んで帰ります。

この現代の魔都が戦争により消えないことを願っております。。。


2015年4月11日土曜日

上海の街で見上げた空

こんにちは。


日本は雨ばかりの春ですね。しばらく太陽に合えていません。。。
上海ではこのような太陽の無い暮らしばかりなので慣れてはいるのですが、やはり太陽が恋しいです。

そこで今日のお題は『上海の街で見上げた空』でございます。


            
ふと見上げると、上海ではこのような光景が。(中国南部、香港などでもよく見られます)
上海太太はドン曇りでも負けず、せっせと洗濯物を干しております。


一般的市民のアパートは、
テラスが無く窓も小さめなので、物干し竿は窓と平行ではなく垂直方向に取り付けます。
なので、必然と国旗がなびくようにハタハタと洗濯物のオンパレード。
(結構この干し方が難しい。重いし、高所が怖いしで、太太は出来ません。。。)


布団だって有りなのです。。。
時に歩道を歩いていて「雨かな?」と見上げると、干したてのおっさんパンツの雫だったりも。。。


で、太太一押しの写真! 『ある朝の上海の出勤光景』
ご近所さんの洗濯物をくぐり抜けながらの出勤、ご苦労さん!


日本の太太も天気に負けず、頑張って洗濯物を干しましょう!
でも、早く春らしく温かな日が来るといいな?


2015年4月10日金曜日

こんなブラウスを作ってみました。

こんにちは。


日中太太のブログの本筋とちょっと離れるのですが、
この度、着座姿勢に適した機能と、着用にすると気持ちが明るくなるようなブラウスを作りました。
ブラウスのコンセプトは『母の日にプレゼントしたいブラウス』です。

Readyforという、クラウドファンティングに載せています。
よろしかったらご覧ください。

https://readyfor.jp/projects/OWLfactory

共生地のスカーフがつきます。

前身はローン生地、後身は動き易いジャージです。

プレゼント用にいかがですか?


2015年4月5日日曜日

桜と中国人


こんにちは。


今年は中国の清明節(お墓参りに行く、日本のお彼岸に近い行事)休暇を利用して、サクラを見に来日される中国人が多かったですねえ〜 凄い賑わいです。。。

サクラを廻っては中国太太、小姐と多々話をしてまいりましたが、かなりの意識の違いがございます。 
ましてや、昨今の中国観光客を見ると『日本人と桜』の本質は全く理解されていないようで。。。


昨年の吉野山サクラ。日本人と桜は長い歴史がありますよね。


中国太太 : なんで日本人ってあんな地味な色ですぐ散っちゃう小さな花が好きなの?
日本太太 : ???
中国太太 : 牡丹の花が一番よ。濃い色で大きくて長く咲いているわよ〜
日本太太 : デカけりゃいいてもんじゃないわよ!!  ←声に出せない内心

その後、その太太の服に色が「日本名の牡丹色」が多いのに気がついた。

ちなみに国花とされているのは、
中国では牡丹。日本では桜なのです。

日本の国花、サクラ

中国の国花、牡丹
この違いって、太太の性格の違い⇒国民性の相違を表してるのかしらん?

牡丹で有名な庭園に行った時、見事に咲いている大輪の花は綺麗だったけど、
満開の牡丹の間から満笑の顔を出し、こっちか主役よと写真を撮りまくる太太達に圧倒された。。。
サクラの木の下で、酒盛りにいそしむ国民が言うのもなんですが。。。

主役になりたがる国民性ですわ。



しかし、中国で90后といわれる1990年以降に生まれた小姐は、(日本の人と近い価値観があります)

中国小姐 : 日本人ってサクラのどんなところが好きなんですか?
日本太太 : 儚い美学があるところかな?
中国小姐 : 儚いって理解出来ません。日本人とサクラの関係は何なのですか?
日本太太 : 一番身近な花かな? 寅さんの妹もサクラだし。。。中国人には判らないかも?
中国小姐 : いつかサクラを見に日本へ行きたいです。少しは日本のことが判るかな?


現在、中国人が日本のビザを取れるのは7000元/月程度の所得が必要。
上海人の平均月収は4000元。 90后の彼女にはまだもう少し先の話。
今日本を訪れている方々は、牡丹好き太太達が多いのでは?

流行の日本旅行に、サクラ見物。 
中国人の間では流行熱が覚めるのも早いので、日本のみなさん、今暫くの辛抱かと。。。












2015年4月3日金曜日

中国での買い物心得


こんにちは。


以前冷たい雨のクリスマスの日に、偶然見つけたデンマークブランドのスペクトラグラス。
上海にある某日系百貨店の、エントランスのワゴンの中で。


なんでここに???
ずっと前から欲しかった愛しいこのグラス。
普段使いには高いので購入出来ずにいたのに、意外なところで再会した。
しかも 
日本価格の1/10ほどで。。。 安すぎ??



その後このブランドの一部商品は中国で生産されている事が判りました。デメと呼ばれる生産過多となった物や、検品で撥ねられたB級品のが出回ったようです。
あらゆるモノが人件費の安い国で生産するようになり、コモディティ商品化してしまった(何処でも作れてしまう、希少性の薄い商品) 昨今。国を代表するようなブランドも自国生産でなく、人件費の安い国で作られていたりします。




ところが暫くしてがさつな太太が使っていると底のカラーフィルムが剥がれだしました。。。


中国人がよく口にする言葉があります。
『安いのは訳がある。その訳が嫌なら高い物を買いなさい。』
高い物を買わなかったあなたは文句言ってもしょうがない。と云うことでしょうか。

たしかに。。。


欧米のコレクションブランドが入居するビル

こんな高級ファッションビルから


歩道橋の上で営業する移動式店舗?

路上の物売りまで、本物、ニセモノ、B品など商品が溢れかえる上海では、ブランドバリューに頼らず自分で納得して買う基準が必要なのかも知れません。

以前、路上販売のオバちゃんに「これって本物?」と聞いたら、
「アンタは何が欲しいのか? このモノが欲しいのか? 本物ならいいのか? なんなのだ!」と捲し立てられた。。。


買い物する時はそのモノに対する自分の価値基準を必修で求められるのです。 
上海では。。。










2015年4月1日水曜日

レインボーへの夢、今と昔

こんにちは。


窓から見た
『虹橋開発区 Hong Qiao Development Area』の風景


商業貿易センターを中心の国家級開発区です。日系企業も多く進出していて、それに伴い日本食、日本人が住み易いマンションが多いエリアでもあります。
海運、貿易、銀行業務等があるオフィスビル

高架道路を挟んでこちらは日本人が多く住むマンション


            

上海で仕事を始めたのはここ、虹橋。 レインボーの云う名前に親しみを感じた。
これからの上海生活にドキドキワクワクし、少し緊張しながらこの街を歩いたな。

でもその頃はこの街自体が、ちょっとよそよそしい景色だった。
『外資優遇対策で突然現れた、近代的な場所』そんな感じだったで、
従来の上海の街とは馴染むことはできなかったからだと思う。

日出後:街がまだ起きていない静かな時間
でも今回感じたのは。。。
『上海はいつの間にこんなに都会の表情が似合う街になったんだろう?』という思い。

以前はあちこちに突然現れた高いビルが、周りの上海市民の暮らしと馴染めずにいたのに。今は馴染んでしまっている。。。

日没後:更に活気づく時間
確かに、人々の暮らしも豊かになった。 文化的にも欧米化が進んだ。
この窓からの景色の中で
すでに中国は世界の生産工場では無いと改めて感じる。  (太太の生業は生産業)

この街とサヨナラする時が近づいているのかも知れない。。。