こんにちは。
日本では、新年迎えて早くも1ヶ月が過ぎようとしていますが、
中国では、まもなく新年を迎える(春節) 年末気分です。
中国では、新年は「家族で水餃子を食べる日」です。
これは感覚的には、日本のお雑煮文化に似ています。
水餃子には、地域性があり、各家庭の味があります。
ちなみに、私は機会があると、太太に水餃子の作り方を教えてもらいます。
その都度「あんた、餃子も作れんのかねえ」風リアクションをされます。
一昔前ですが、餃子が作れんと嫁には行けないらしいのです。。。
昨今は、水餃子は年中食べれますが、一昔前までは特別な日のご馳走でした。
ここに、日本のおっさんの「とりあえずビールと餃子」との大きな違いがあります。
この日本人の安いつまみ感覚は、中国人には失礼にあたるのです。
日本の餃子の歴史は浅く、満州帰りの兵隊さんが伝授したそうですが、
兵隊さんが食べた餃子は、残った水餃子を焼き直したものだったので、
日本では焼き餃子が一般的になったとの話があります
シルクロードの新疆遺跡からは、既に餃子があったことが確認出来るらしいのです。
私が教わった新疆太太の餃子の中味は「ニラと炒り卵」でした。
このルーツは、アフガニスタンに紀元前からあるニラだけ餃子とか??
それが長い時間を経て新疆まで伝わって、数千年後に日中の太太間で伝授されるとは。
ということは。。。 凄いかもしれない???
で、この度『餃子はシルクロードでどのように伝わって行ったのか』を検証してみました。
形は似ていても中味とタレ(ソース)が徐々に変化していくのが面白い! でしょ?
北京の餃子は、日本人にも馴染みやすい味の水餃子。
厚めの皮に、キャベツか白菜+肉類が基本です。
タレは、黒酢+唐辛子+おろしニンニクで。
これ一品でお腹一杯まで食べます。「ご飯下さい!」はNGです。
そしてこの餃子が、西域エリアになるとこうなります。
新疆ウルムチの餃子「ジュワワ」
中味の食材
*ニラ+炒り卵
もしくは
*タマネギ+羊肉
タレ
・黒酢+唐辛子+おろしニンニク
これは北京と同じ
更に草原のシルクロードを西に進むと、
ウクライナの餃子「ヴァレーヌイク」
中味の食材
*ジャガイモ+キャベツ
ザワークラフトを使うこともあるようです
ソース(タレとは書いていなかった)
・サワークリーム
今度は砂漠のシルクロードコースからでは、
トルコの餃子「マンティー」
中味の食材
*タマネギ+羊肉+豆類
新疆ウルムチと同じです
ソース
・ヨーグルト+おろしニンニク
・唐辛子+トマトソース
このあたりでトマトソースが広がるのでしょうか?
で、終着点のイタリアでは、
イタリアの餃子?「トルティーニ」
中味の食材
*ほうれん草+肉類
これが一般的のようです
ソース
・トマトソース
いかがですか?
小麦を練って食材を包んで食す文化、餃子の仲間の地域別変容です。
中国のイタリアンレストランのメニューでは、トルティーニは「伊太利亜式餃子」と書かれていますが、実際にイタリア人に中国から伝わった食べ物でしょ?と話すと、機嫌が悪くなるようです。 私はどっちも好きですが。。。
「とりあえずビールと餃子」もたまには、遠くから時間をかけてやって来てくれた餃子に感謝しつつ、味わうと更に美味しいかもね?
>とりあえずビールと餃子
返信削除mihokoちゃん使い慣れてるね(^_^;)
kokuboさん。使っていますよ、中国でも。
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