2015年2月22日日曜日

新鑑真号に乗ってみました。(鑑真さんと太太)


こんにちは。


飛行機では2時間半ほどで到着してしまう両国の距離で、
昔は船でどれだけの時間とどのような人が行き来していたのだろうかと。。。

753年、鑑真和尚は66歳の時に伝戒の師として渡日されたとのこと。
6度目の挑戦で日本に辿りつけるまで10年間の歳月を要したとも。



 日本から唐に渡った僧・栄叡、普照らから戒律を日本へ伝えるよう懇請された・・・・・実に10年の歳月を経て仏舎利を携えた鑑真は宿願の渡日を果たすことができた・・・・・天平宝字7年)唐招提寺で死去(遷化)した。76歳。by Wikipedia



鑑真和尚の時代を想像しながら? 今回の帰日は空路でなく、航路を選んでみました。
鑑真和尚の名をつけた『新鑑真号』に乗って、鑑真和尚と同じルートを行く中国のフェリー2泊3日の旅。
大変な苦労を重ねて旅した鑑真さん、と同じ船旅でも全く違う体感をした日本人太太の航海です。


(こんな俗旅になりました)
初フェリーに好奇心剥き出しで、フェリーターミナルへ到着した太太は、予約したチケット発券カウンターで早くも ガツ〜ン! と新鑑真号は中国フェリーであることを再認識し、今後の3日間に暗〜い不安を感じてしまいました。。。

(地下一階の待合室。暖房も無く寒い。。)

フェリーのスタッフが前日の電話で「AM11:00までにターミナルへ来るように」と言っておきながら、11:00過ぎにスタッフが漸く仕事開始、ゲートが開く。



( カウンターは一つだけ。。)

不覚にも中国人太太に横入りされ、おまけに発券手続きに1組20分も時間を費やす手際に悪さ。何の為のチケット予約だったの? 慣れっこ中国人も怒りだす始末。






漸く乗船したと思ったら、 12:30出航の予定時刻から1時間待たされて出航! 定刻あって無しが如く。。。中国時間。。。



年期の入った航路図。これから44時間かけて上海から大阪までの船旅です。

(船内のロビーです。既にうるさい)
(個室にしてみました)
30人ほどの乗客で6割が中国人、3割が日本人、1割がその他アジア人といった割合でしょうか? 中国人が9割くらいの存在感がありますが。。。
定員は350名なのでかなりの少人数。 時間のかかる船旅は昨今は人気薄のよう。



(船内レストラン。昔の学食?カフェテリア?) 

「美味しい食事を提供するレストラン」と前フレでしたが。。。中華の味は「馬馬虎虎」
和食はコメント不要。最も当てにはしていない。
毎食1時間〜1時間半しかオープンしない最低限営業のレストラン。でも空いていた。
何故か、乗船から下船まで一度も食事に来ていない乗客が多数?? 毎食カップ麺??
レストランのソースをパクリに来ただけの中国オバちゃんもいた。 部屋で何食べてるのかかなり疑問??


二日目は360度海の東シナ海をひたすら進み、夕刻に五島列島が見え、夜には関門海峡を潜ります。

(圧巻でした。これだけはフェリーにして正解?)


日本のwifiが繋がり出し、TVもNHKを受信し出す頃、五島列島が見え出します。そこからの景色は夕暮れとともに「なんて綺麗な我が故郷!」と気分が高揚します。
関門海峡を通過してから瀬戸内を通るのですが、夜時間帯なのが残念



(大阪港へ降りてからの新鑑真号)



3日目の朝に大阪港に着岸しました。下船まで随分時間がかかり、再び日本太太はイライラさせられましたが、海運は古い制度が残っていて面倒くさい手続きが多いので、仕方ないですね。
日本人太太には東西南北も判らず海に囲まれて、wifiも無い=やることが無い環境での船旅は3日が限度でしょうか? のんびり出来ない性分丸出し。


鑑真和尚のように命かけて渡航した、いにしえの偉人には申し訳ないのですが。やはり空がいいなと。。。気がつけばブツブツばかり?
信仰心の無い凡人は、世俗の速くて楽な暮らしに慣れてしまっております。。。

船内のストレスサービスについては後日報告します。




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