2015年2月6日金曜日

トランプのジジヌキと仕事の関係


こんにちは。


子供の頃、トランプの『ババヌキ』やりましたよね。
私はどちらかと云うと『ジジヌキ』のほうが好きだったのですが。。
一目瞭然のババカードを曳くより、誰か判らないジジカードを探りながらのゲーム進行がいいのです。



先日、ユニクロが下請け工場に過酷な労働を強いていたことがニュースになりましたよね。
でも、このような状況は私のいる服飾業界では驚くべきことではなく日常茶飯事なのです。

だって、価格が安すぎません?
W100%のセーターが¥2000で買えるには、商品製造代が1/3~1/4(一般的な原価率です)なので更に驚くほど安い値段で作られてい訳です。

しかし、いくら人件費が安い第3国で作っているとしても、遠い場所から時間とお金をかけて輸送してくる訳ですし、人件費も物凄いスピードで上がってきています。

それに加えて社会の仕組みは、大手SPAから商社まで中小、零細企業の生産者に物凄い圧力をかけて仕事の依頼をしてきます。
それは、やらねば明日はない、問答無用の状況を受け入れることなのです。
そんな中で私や周囲の生産する同業者は無理を強いられ、会社も人も疲弊している現状です。



で、苦しい経営の中、中国の年度末を迎え、どこも資金繰りに画策します。
資金の流れも単純ではないので、
「どこどこが支払わないから、金が無い」の常套句で己の支払いを逃れようとします。

昨日も社長である中国太太の所へ、片道2時間かけ出向き「金返せ」の直談判。
「誰々さんが支払わないから、支払えない」「いや、支払った。誰々が握っている」とそれぞれの人が同じことの繰り返し。。。
「嘘つき、犯人は誰?」とまるで『ジジヌキ』ゲームのよう。
皆さん、お金が無いから必死、必死。(私もです)

昔は楽しかった『ジジヌキ』が今では『ジジ探しストレス』でヘロヘロです。

この『ジジ探し、金取り立てゲーム』には日本人、中国人が混ざり合います。
ここでは日本人だから。。。中国人だから。。。の偏見は無く、
じっくりジジの目星をつけねばなりません。


日中小市民に少ないパンを公平に分け与えられることを願っています。



2 件のコメント:

  1. 今は貧乏なんで、ファストファションには助けられてますが・・。
    裏側では大変なんだね(^_^;)
    そりゃそうだ、2000円のパイからの取り合いだもんね(ご苦労様)

    まあ私としては、ありがたや、ありがたや と言わせてい頂きます(笑)

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  2. kokuboさん、生産者は500円〜700円のパイなのですけどね。
    どの業界も厳しさは同じなのでしょうね。
    お互い 頑張りましょう!

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